今回は大学生からよく聞かれる資格についての質問です。
よく聞かれる資格の質問
1.システムエンジニアになるためには資格は必要なの?
2.資格を取っておくと就職に有利でしょうか?
3.IT系の資格って沢山あるので、どれを取ればいいの?
SEを目指している就活前の学生からよく質問されます。
ポイント
1.システムエンジニアになるためには資格は不要です!はっきり言って!
2.若手の場合には有利になるケースもあります。
3.最低限押さえておく資格は2つだけ!
それでは順番に説明しますね。
1.システムエンジニアになるためには資格必要なの?
現場目線ではシステムエンジニアになるためには資格は要りません。
資格を持っていても「使えない」人は一杯いるからです。逆に資格を持っていなくても仕事ができる人は沢山います。資格よりもエンジニアとしての考え方を持っている方が重要です。
例えば、物事に対する理由や影響を考える人の方がよっぽど、エンジニアとしての素養があると思います。
また、資格は入社してから取得しても遅くはないです。私自身も入社後に資格を取得しましたが、今振り返って見ると、目的もない資格取得は資格手当以外は意味がありませんでした。
やっぱり仕事(実務)で必要だから資格を勉強する方が早く資格を取得できるし、身についた気がします。
特にシステムエンジニアとして自分が望んでいるキャリアに結びつく資格を取ることが重要だと思います。
若いうちは経験がなくても、関連する資格を持っているということで、自分が進みたい道にキャリアアップできるからです。
例えば、ネットワークエンジニアになりたければ、経験がなくてもネットワーク系の資格を持っていれば、ネットワークエンジニアの業務に就ける可能性が出てきます。
だから、現場のエンジニアの立場で考えると入社前の段階で資格は不要です。
2.資格を取っておくと就職に有利でしょうか?
採用担当者の立場では、資格を持っていれば入社が決まるということはありませんが、資格が無い人と比較すれば有利に働きます。
なぜなら、知識の有無を判断しやすいからです。
つまり、採用担当者はエンジニアではないから、「資格を持っている」=「知識を持っている」と客観的に判断できる材料の一つになるからです。
また、一番大事なのは資格取得自体ではなく、自己啓発的な考え方をすることや、努力を継続できる能力があると判断されます。
ただ資格を持って評価されるのは若ければ若い方がいいと思います。中堅やベテランになると資格よりも「業務経験」が重視されます。業務経験がある方が、同じような仕事を任せることが出来るからです。
まとめると、若手候補者が2名いて、資格を持っている人の方が有利に働きますが、それだけで入社が決まることはありません。
3.最低限押さえておく資格は2つだけ!
それでは、システムエンジニアとして就職を考えている人はどんな資格を持っていればいいでしょうか。
ポイント
・ITパスポート
・基本情報技術者試験
理由としては2つあります。
1つ目は、IT業界のエンジニアの中でも、プログラマーやプロジェクトマネージャー、インフラエンジニア等、数々の専門職があります。どんな専門職に行くとしても、上記2つの資格はベースの知識として無駄にならないからです。ベンダー系の資格もありますが、ある程度自分の進む道が決まってから専門職の資格を取ればいいと思います。
2つ目は、国家資格でこの業界の人であれば、全員知っている資格だからです。
いかがでしょうか。
上記の資格は独学でOKです。お金も勿体無いですしね。
過去問、参考書中心に私自身も書籍で対応しました。Amazon等で中古を購入してもいいですが、資格試験は最新版を購入することをお勧めします。
資格は、入社前は必要ではありませんが、入社後に自分が望むキャリアに早く近づくためには有利になりますので、入社後はできるだけ早いうちに取得してくださいね。