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【採用面接官が解説】SE向け「サイト」「エージェント」の使い方

2020年10月2日

就活

私が採用マネージャーの時によく思ったことがありました。

人事
この人は、就活サイトや転職サイトだったら採用したかも。。。

この人は、本来、就活・転職エージェントで少し学んでから来た方がいいかも。。。

正直、勿体無いですよね。私が就活した20年以上前には、サイトやエージェントはありませんが、最近はサイトやエージェントも多くて何を選んでいいか分からないと思います。そこで、今回は、意外と知らないサイトやエージェントの利用方法について、人事担当者の目線でご説明しますね。

ポイント

今回説明する内容はこれ!

1.【採用マネージャーが解説】システムエンジニア向け「サイト」、「エージェント」の使い方をまとめました
2.採用マネージャーが独断と偏見で選ぶおすすめの「サイト」と「エージェント」はこれ

説明する私は、24年間IT業界の採用マネージャーとして年間400人以上面接をしています。また、大学の模擬講師として面接指導や履歴書の書き方を説明した経験もあります。

1.【採用マネージャーが解説】システムエンジニア向け「サイト」、「エージェント」の使い方をまとめました

まずは結論から。

ポイント

学生が就活するのであれば、サイト中心で就活をすることをおすすめします。

フリーターや、転職する方は、転職サイトかエージェントをおすすめします。

その理由を説明する前に、サイトとエージェントの違いをご説明しますね。

会社の考えを知ってもらった方が分かりやすいので採用者として、どのように使い分けているかをご説明します。

その① 利用シーン

通常、サイトは、4月、10月など、人が動くと想定できる時期に合わせて、ある程度の人数を確保したいときに利用させていただきます。例えば、春入社、秋入社などです。従って、学生や既卒学生を採用したい時に利用することが多いです。もちろん、転職サイトがあるので転職者向けでも利用しますが、人手不足の時は、他の業界でもサイトを利用するので、なかなか採用できないのが現実です。

一方、エージェントは、ピンポイントの時期に、必要な人数を確保したいときに利用させていただきます。例えば、人事異動、退職、案件受注などの時です。従って、転職する人が利用するのに適していますね。

その②費用面

サイトは、基本的に前払いです。新卒向けでは、約80万円〜120万円前後です。

エージェントは、後払いで、成果報酬が多いです。そしてサイトよりも費用がかかります。エージェントの手数料は、採用した人の年収(賞与含む、時間外含まず)の30%〜35%なので、例えば年収400万円くらいであれば、120万円以上かかります。なぜなら、エージェントという代理人が企業と求職者の間に介在するからです。エージェントは、企業側との条件面の交渉や、求職者側の面談等の対応をしてもらう人です。だから、サイトよりも費用はかかります。

その③効率面

サイトは、企業の採用担当者と求職者が直接やりとりします。面接の準備、アポとり、面接まで全て採用担当者も、求職者も自分でやる必要があります。サイトに掲載した1週間くらいは、毎日50人前後の求職者からの電話連絡やメールの連絡があります。

エージェントは、エージェントが間に入るので、直接やりとりする必要がありませんし、エージェントがある程度選別をしてくれます。企業と求職者のマッチングをしてくれます。だから、効率的に対応することができます。

学生
結局、どっちがいいの?
サイトとエージェントは特徴が違うので、一概にどちらがいいかとは言えません。求職者の状況によって使い分ける必要がありますね。
人事

ちなみに、分かりやすいように具体例を下記に説明します。

新卒学生、既卒学生の場合

サイトの方がいいでしょう。
なぜなら、大学の就職課(キャリアセンター)があるからです。ある意味、就職課がエージェントのようなもので、企業と学生の間に入ってくれます。就職課は、信頼できる企業を把握しています。例えば、OB,OGが1人もいない企業を真っ先に紹介することはないでしょう。

フリーターや未経験者の転職の場合

転職サイトか、エージェントをおすすめします。業界研究が進んでいる人や、面接の準備ができている人は、転職サイトでもいいと思います。
あまり業界を知らなかったり、面接の準備もできていない人は、エージェントに登録した方がいいかもしれません。エージェントと相談しながら準備を進めることができるからです。

経験者の場合

エージェントをおすすめします。

理由は2つ。

企業の選択肢が増えることと、自分の市場価値を把握できること。

どんな企業があるのか?

エージェントに確認すれば、自分の条件にマッチした企業の選択肢が増えます。

自分の市場価値をどうすれば把握できるのか?

それは、他社の意見を聞くことです。他社であれば、自分の経験やスキルであれば、どれくらいのお給料なのか?

そこで、エージェントは他社の状況も把握しているので、エージェントに確認すれば早いと思います。

そして、ITに強いエージェントがお勧めです。

また、経験者の場合だと、ある程度同じ業界の会社を把握することができるので、自分で売り込みをすることができるかもしれませんね。

まあ、経験者の場合は、エージェントやサイトに加えて、自分で営業することもありですけどね。

2.採用マネージャーが独断と偏見で選ぶおすすめの「サイト」と「エージェント」はこれ

次に私が独断と偏見で選ぶおすすめのサイトとエージェントです。

おすすめサイト

サイトは、マイナビ、リクナビ、doda、バイトルがおすすめです!

マイナビは若い人が登録しているイメージです。だから、若い人を採用したいときは、マイナビに掲載することがほとんどです。新卒向けもマイナビが多いですね。同じIT系の人事担当者もマイナビを利用している人が多い印象ですね。

リクナビは、経験者向けのサイトのイメージですね。また、若手よりは30代以降の中堅やベテランが多いイメージです。経験者が必要なときに掲載するケースが多いです。

dodaは、若手でフリーターの方や他業界の方が多くて、明るくて元気がいいイメージです。


バイトルは、アルバイトのイメージもある通り、若いフリーターの方が多いです。その中でもアルバイトではなく、チャンスがあれば正社員で働きたいという方もいらっしゃいます。しかも、コストが本当に安くて、20万円前後で掲載できるため、コスパもいいので時々利用しています。

 

求職者の方には、上記サイトのうち、2サイト登録してみてください。1サイトではなく、3サイトでもありません。2サイトがおすすめです。

なぜなら、3サイト登録するとメールもかなりのメール数になるため面倒ですし、管理も煩雑になります。1サイトだけだと、他のサイトに登録している企業は範囲外になるからです。企業も、複数サイト登録すると掲載料金もかかるし、サイト毎に掲載内容を変えたり、掲載方法が違うので手間が倍増するから、1サイトだけ掲載する企業もあります。

ですから、色々な企業に出会うのであれば、2サイト登録してください。

次にエージェントです。

おすすめエージェント

エージェントは、マイナビエージェントとリクルートエージェントがおすすめです。王道ですね。王道には王道の理由があります。企業との強いパイプと実績があるからです

私自身は、両方利用していましたが、下のようにケースバイケースで使い分けていました。

マイナビエージェントのご担当者は、若い方が多いイメージです。だから、若い求職者は話しやすいのではないかと思います。私自身も、若手を採用したいときには、マイナビエージェントのご担当者に相談しています。

特にITに特化したマイナビエージェントがお勧めです。IT系企業のパイプもあるし、業界についてアドバイスもらうこともありですね。

そして、リクルートエージェントのご担当者は、ベテランというか、しっかりした雰囲気の方のイメージが強いです。よき相談相手になってくれそうですね。私自身も、ある程度、経験者や即戦力を採用したいときなどは、リクルートエージェントのご担当者に相談しています。

【リクルートエージェント】

ただ、企業としても、結局は信頼できるエージェントと出会えるかがポイントです。やっぱり人が大事です。信頼できるエージェントさんとは長い付き合いをします。そうすれば、いい求職者と出会えるからです。

いかがでしょうか。

今回は採用マネージャーの目線で、サイトとエージェントの利用方法をご説明しました。企業がどのような考えで採用しようとしているか分かっていただけたと思います。その上で、自分が学生だから、就職課と相談しながら決めようとか、異業種からの転職組だから、一度エージェントに相談しようとか、求職者ご自身で使い分けをしていただければと思います。ぜひ、後悔しない就活、転職してください!

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