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インターンシップは採用ツール

2020年8月22日

インターンシップ

先日大学2年生からインターンシップについて質問を受けました。

学生
インターンシップを受けるためには、何か基礎知識があった方がいいのでしょうか?

その学生はIT業界に興味があり、プログラミング経験が必要と思っていました。インターンシップの目的によって違うので、今回は会社(採用)の目線でインターンシップの実態をご説明します。そしてインターンシップの目的や学生が感じるインターンシップの疑問について説明したいと思います。

例えば、今回の記事を読んでいただければ、以下の質問に対する回答を得られます。
  • インターンシップは何のため?
  • インターンシップに参加した方がいいの?
  • インターンシップで注意することは?

そこで今回は下記順番で説明します。

1.インターンシップに参加することは就活(選考)に有利なのか?
2.インターンシップを有効に活用するための3ヶ条
3.インターンシップでNGな質問はあるのか?

1.インターンシップに参加することは就活(選考)に有利なのか?

結論、有利になる可能性もあり、不利になる可能性があります。

学生
何で会社はインターンシップするのでしょうか?

目的の1つは「就業体験」という社会貢献や学生のためにしております。
ただ、本音のところは

人事
いい学生を見つけて採用に繋げたい

はあります。
今後の若年層の労働力不足は顕著ですから、若くて優秀な人をどこの会社も採用したいのです。

というわけで、本人も意欲があり、業界やインターンシップに参加する会社を調べているような学生は、就活(選考)に有利になる可能性が高いです。
でも、学校の勧めや、友達同士でインターンシップに参加するような、受動的なインターンシップ参加者は、就活(選考)に不利になる可能性が高いです。
なぜなら、インターンシップには大抵は採用担当が参加します。

その際に、採用担当がインターンシップ参加者の発言や行動、態度等を見て点数をつけているからです。
インターンシップに参加する時点で選考が始まっているというわけです。

だから、準備ができている学生はインターンシップに参加することは有利になるし、逆に準備が出来ていない学生はインターンシップに参加することは不利になる可能性があるのです。

学生
なぜ、会社はそんなことをするのでしょうか?

採用担当の業務量を考えていただければ分かると思います。

私の例で言うと、大体年間で500人前後面接をします。
その中では、大学に伺って、何社も合同で面接会をすることもありますし、地方に行脚することもあります。
2月、3月頃から面接が始まり、翌年の1月頃まで面接をします。
(目標人数が達成できれば終了する会社もありますし、時期で期限を区切る会社もあります)
4年生の面接をしながら途中から3年生の面接も始まるので、重複期間が発生します。
更に2年生向け、3年生向けインターンシップを行います。
短くても1dayインターンシップを行い、長ければ5daysインターンシップを行います。
マイナビやリクナビ等の求人媒体に掲載したり修正する業務も担当します。
大学の就職課やクラスの教授のところにも伺って面接の進捗状況や採用活動の状況もご説明します。
上記に加えて中途採用も行います。
その辺を企画、運営していくわけですから、効率的に採用活動するためにインターンシップを採用に直結させます。

そこで、せっかくインターンシップに参加するのであれば、学生にとっても有意義にしてもらいたいと思います。

2.インターンシップを有効に活用するための3ヶ条

①業界研究のために参加する

自分が興味のある業界を調べた上で、その業界の企業のインターンシップに参加してみてはいかがでしょうか。
その時に自分の第1志望ではない会社であることがポイントです。
なぜなら、第1志望以外の会社であれば練習できるからです。(会社関係者の皆様ごめんなさい)自分が就職したい会社は、練習してから参加してください。場合によっては、自分が就職したい会社の話が聞けるかもしれません。それこそ業界裏話的な話は普通は聞けないと思います。

②短期インターンシップと長期インターンシップに行く目的を把握する

短期インターンシップ(1day-5days)は、採用に直結するものがほとんどです。従って、就活のつもりで参加するといいと思います。
その会社がどうなのか、その業界がどうなのかを把握しましょう。
最近特に多い1daysは、会社説明会的なものが多いので、そのつもりで参加してください。多少は会社の雰囲気が分かるとしても就業体験は期待しない方がいいと思います。
長期インターンシップ(6days以上)は、就業体験ができます。これは、学生にとってみれば大学から単位をもらえることにもなります。
従って、大学側も本気だし、会社側も本気です。社員の協力無しにはできません。これが本来のインターンシップになりますので、就業体験したい方は参加してみてください。
ちなみに、会社側も社員を駆り出すことになるので、現場の負担もありますので、学生もそのつもりで参加して欲しいです。
ただ、大学2年生くらいであれば、業界に興味をもらう意味で気軽な気持ちで参加してもらうのはアリです。

③就職活動のために参加する

①でもご説明した通り、本当に就職したい企業は、十分に他の企業で練習した上で参加してください。
インターンシップも慣れなので、同じ業界であれば2、3社参加すれば、大丈夫だと思います。

最後にインターシップで気をつけた方がいい逆質問について

3.インターンシップでNGな質問はあるのか?

学生
これは気になりますね。

よく聞かれる質問ですが、結論から言うとありません。インターンシップなので聞きたいことは何でも聞いてください。

ただ、最近学生からの多い質問は以下の通りです。

・福利厚生について
・社風について
・離職率等のネガティブ情報

仕事の中身よりも条件面や会社の雰囲気で決める学生が多い気がします。このような質問する学生に対しては、NGと評価もしませんが、高評価もないと思います。

いかがでしょうか。

インターンシップについて採用目線で書かせていただきました。

会社としても慈善事業ではありませんので、インターンシップは採用ツールの一つとして考えております。私自身としては2年生は業界に興味を持ってもらうため、3年生は自社に興味を持ってもらうためにインターンシップを捉えてました。それを分かった上で学生の皆様もインターンシップをぜひ有効活用していただきたいと思います。

 

 

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