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客先常駐システムエンジニアのメリット・デメリットをお伝えします!

2020年8月16日

システムエンジニアのメリット・デメリット

こんにちは。オーイエスです。

今回は、お客様先に常駐するシステムエンジニアのメリット・デメリットについてご説明します。

まず、なぜ今回ブログに記事を書く理由から話します。私が採用担当になった時の頃の話です。よく大学や専門学校にご挨拶に伺います。例えば大学では3年生の秋頃から就職活動の準備が始まりますので、その頃から定期的に大学に行き、今年の学生の状況やインターンシップや面接時期等について相互に情報共有します。その時にお客様先に常駐する会社には学生を入れたくないという学校が実際にありました。お客様先に常駐するということを想像すると、人身御供的なイメージを持たれるんです。おそらく、大学がそのようなイメージを持つのは、いわゆる大量に学生を採用して大量にお客様先に常駐させて離職率が高い上場企業があるからだと思います。私は客先常駐エンジニアも社内エンジニアも両方経験していますので分かりますが、客先常駐エンジニアのメリットもデメリットもあります。そこでお客様先に常駐するエンジニアの実態をご説明したいと思ったからです。また、客先や自社側のメリット、デメリットもご説明して様々な視点でご説明します。

まず、お客様先に常駐するシステムエンジニア側のメリットから

1.客先常駐システムエンジニアのメリット

①未経験でも入社しやすい

②スキルアップしやすい

③大きなプロジェクトを経験できる

④多種多様な人材と接する機会が多い

⑤お客様とコミュニケーションが取れやすい

それでは1つずつ説明します。

①未経験でも入社しやすい

客先常駐の1番のメリットです。20代もしくは30前後であれば、コミュニケーション能力があれば比較的入社しやすいです。なぜなら、この業界も人手不足だからです。特に若手の。若手で手を動かせる人の仕事は多いです。単純な事務作業からテスト作業が多いからです。このような作業は特にスキルは必要ありません。強いて挙げれば、分からないことを分からないと言えるコミュニケーション能力と、多少のオフィス(excel,wordのみ)操作経験だけです。最近の若い人であれば、オフィス経験はあると思います。

②スキルアップしやすい

普通の会社の情報システム部の社員の場合、同じシステムを何年間も担当することが多いのですが、客先常駐は、異動するたびに新しいシステムを担当するので、新しい環境や新しい知識を習得する機会が多いです。そこを大変と捉えるか、それを学べる機会と捉えるかでメリットにもなるしデメリットにもなります。ただ、個人的にはお給料をもらいながら、新しい環境や知識を学べるのはメリットだと思います。

③大きなプロジェクトを経験できる

プロジェクトの規模が違うことが多いです。私が担当したプロジェクトでは、数千人が携わっているプロジェクトもありました。規模が大きい分、やり遂げた達成感は大きいものがあります。トラブルが起きたら新聞沙汰になるものもあるので、若いうちに経験できると、いい経験になると思います。

④多種多様な人材と接する機会が多い

やっぱり社風というのがあります。どうしても同じような考え方を持つ人や同じような境遇の人たちが多くなります。なぜなら、会社の経営方針や業務内容に関心があって入社するし、入社した後の指示や方針の下に行動するからです。また、採用基準があるので、ある程度同じような考え方を持っている人たちが集まりやすい傾向になりがちです。その点、客先に常駐すると、色々な考え方や社風が違う会社の人達と一緒に仕事をします。一致団結してプロジェクトを進めていくわけです。その中で切磋琢磨します。プロジェクトが終わった後の達成感や充実感は格別のものがあり、打ち上げは本当に盛り上がるものです。その後プロジェクトが解散した後も、継続して会う他社の方も多いです。ある意味自社よりも親しくなり、プライベートでも続く方も多いです。私自身は、お互いの結婚式に呼び合う仲になったこともあります。

⑤お客様とコミュニケーションが取れやすい

これも大きなメリットです。私は常駐エンジニアも非常駐エンジニアも両方経験しました。その中で常駐しているとお客様の職場をお借りして業務をしておりますので、何かあった場合の相談事もすぐに出来ます。場合によっては資料を作成せずに、ホワイトボードを使って説明して方針を決められます。これは大きなメリットです。例えば、非常駐の場合は、お客様に打ち合わせをセッティングして時間や場所を前もって抑えます。その前に事前に資料を作成して社内で承認をもらった上でお客様に資料を使って説明をします。平気で1週間くらいは時間がかかります。また、内容も資料を使って関係者を集めて説明するので、お客様も身構えます。自ずと打ち合わせも形式的になりがちです。常駐の場合は、サクッとお客様のキーパーソンの所に行って、口頭もしくはホワイトボードで意識合わせが出来るので、資料作成の稼働時間が大幅に減ります。

次に客先常駐する社員のデメリットについてです。

2.客先常駐システムエンジニアのデメリット

①適切な評価がされないケースがある

②教育は現場任せになりがち

③大きなプロジェクトは歯車の一つになりがち

④スキルアップが大変

⑤帰属意識が薄くなる

⑥異動時期や退職時期が思い通りに行かない時がある

それでは1つずつ説明します。

①適切な評価がされないケースがある

これはイメージしやすいと思います。評価する人と評価される人が同じ職場にいない場合が多いです。面談して情報把握することもしますが、それでも限界はあります。評価される人がいかに納得できるかがポイントです。これは24年間経験している私も最後まで頭を悩ませる問題でした。私自身部長職として最大40人前後の社員の評価をしていた時期もありましたが、未だに正解はありません。ただ、物理的に評価が難しいことがありますので、納得できない社員も出てくるのは事実です。

②教育は現場任せになりがち

これもイメージしやすいです。特に未経験者等の新入社員に対する教育です。お客様先に常駐する場合は、物理的にその場で指示、指導はできないわけです。ある程度、お客様先の先輩に任せるしかありません。いい先輩につけばいいですが、その逆だと。。。

③大きなプロジェクトは歯車の一つになりがち

大きなプロジェクトを経験することはメリットにもなりますが、デメリットにもなり得ます。例えば、工程の一部を任さられることになるのですが、どのような工程のどのような意味があるのか分からないことがあります。あまりにも大きなプロジェクトだと、先輩社員に聞いても分からないことがありました。これでいいのか?と思いながら黙々と仕事をしていたことがあります。。。

④スキルアップが大変

一つのシステムだけではなく、色々なシステムを担当することが出来るので必要な知識やスキルを増やすことができる一方で、それが苦痛になる方もいます。そのような方であれば大変と感じるかもしれません。

⑤帰属意識が薄くなる

これも仕方がないのですが、同じ会社の社員と会う機会が絶対的に少なくなります。違う職場の社員と知り合う機会がほとんど無いこともあります。月に1回の帰社日を設けたり、忘年会や様々なイベントを設けて同じ会社の社員と触れ合う機会を設ける会社もありますが、やっぱり難しいです。また、月に1回の帰社日を設けている会社は、帰社日に何をやっているかも問題です。単なる会社からの報告事項だけにしていると、無意味なものになり、月に1回の帰社日が面倒くさくな流という悪循環が生まれます。まあ、今時少ないと思いますが、帰属意識を求めている方は客先常駐中心の会社は避けた方がいいと思います。

⑥異動時期や退職時期が思い通りに行かない時がある

客先常駐の案件(仕事のことです)の契約スパンは大抵は3ヶ月周期です。2ヶ月目になると次の契約の話になります。そのタイミングで異動を切り出すタイミングになります。具体的に言うと、例えば4月〜6月末までの契約の場合、5月中に7月〜9月末までの契約の話になります。それまでに自社に異動や退職を申し出る必要があります。ただ、そこからが問題です。なぜなら後任が用意できないことがほとんどだからです。例えば、非常駐の案件の場合は、常駐していないのでお客様からは実際の人数は見えないので、ある程度今いるメンバーでやり繰り可能です。つまり、他のメンバーで分担する対応が出来るからです。ただ、常駐案件だとそれが難しいです。一人分の人数が欠けるからです。後任が用意できないと、常駐先のお客様も、その分の仕事をやり繰りしないといけないですし、自社も一人分の売り上げが減るわけです。従って、常駐先のお客様と自社の調整が入るので、自分の希望通りの時期に異動できなかったり、退職できないことがあり得るのです。

いかがでしょうか。

最終的なまとめとしては、以下の通りです。

まとめ

●常駐案件は、メリットもデメリットもあります。特に未経験者でも経験できる仕事なので、取っ掛かりとしてはいいと思います。お給料をもらいながら学べる仕事と思えば安いです。ただ、入社後のスキルアップは自分で計画を立てる必要があります。従って、今の仕事が自分にとって必要なスキルを習得できる仕事内容なのかを常に考えましょう。ある程度自分なりの武器を磨いて、何かあった場合に自分で取捨選択できるようにするといいと思います。

 

 

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