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常駐先(お客様)のメリット・デメリットについて

2020年8月19日

常駐先のメリット・デメリット

オーイエスです。

前々回と前回でご説明しましたが、常駐するシステムエンジニアや常駐元(自社)には、メリットもありますが、デメリットもあります。

それなのに、なぜ常駐案件は減らないのでしょうか

情報労連(情報産業労働組合連合会)の調べでは、約8割の企業はお客様先に常駐している社員がいるそうです。
1番の理由は、需要があるからです。つまり、お客様(常駐先の企業)に大きなメリットがあるからです。それでは今回は常駐先企業のメリット・デメリットをご説明します。都合3回に分けてご説明しているので、最後に「まとめ」を掲載します。

1.常駐先(お客様側)のメリット

①即戦力が来るため教育不要

②一時的な需要に応えられる

③コミュニケーションが取れやすい

④情報漏洩のリスクが低くなる

順番にご説明します。

①即戦力が来るため教育不要

お客様がスキルや経験がない場合、そのスキルや経験を作るまで時間がかかりますし、お金もかかります。一方、そのスキルや経験を持っている会社に依頼すれば、その条件にマッチした人材が常駐します。従って、そのスキルや経験をお客様が買うことになります。

②一時的な需要に応えられる

システムエンジニア等の専門職については、専門の会社にお願いすれば、必要な時に人材を確保できるからです。自社で賄おうとすれば、①の通り時間やコストがかかります。また、必要でなくなった時は契約を終了すればいいだけです。社員として雇用した場合は、簡単に契約終了するわけにはいきません。

③コミュニケーションが取れやすい

これは、前々回のシステムエンジニアのメリットで、⑤お客様とコミュニケーションが取れやすいにも説明しました。常駐先でその都度、確認、相談ができるのでお客様も安心できます。

④情報漏洩のリスクが低くなる

お客様先に常駐する場合、業務環境はお客様側で管理することになります。パソコンや書類、ネットワーク環境、セキュリティ基準等は、お客様がチェックするため抑止力になります。

次にデメリットをご説明します。

2.常駐先(お客様側)のデメリット

①お客様の事務処理業務が増える

②ベンダーロックインされる

③就業場所、備品等を確保する必要がある

順番にご説明します。

①お客様の事務処理業務が増える

大抵のお客様は3ヶ月単位でシステムエンジニアを常駐させる契約を結んでいます。その際に各種書類を提出する必要があるので、月末月初、四半期末、年度末、年度始めに事務作業量が増えます。また、場合によっては、技術的なことは全て常駐するエンジニアに任せてお客様は、事務処理しか担当しないこともあります。

②ベンダーロックインされる

ベンダーとは、IT専門の会社のことです。ベンダーロックインというのは、ベンダーに縛られるという意味です。要するに上記①の結果、システムエンジニアの会社しか分からないことが増えてきます。そうなると、技術的なことはシステムエンジニアの言いなりになるしかありません。お客様の方で、ちゃんとマネージメントしないとベンダーロックイン状態になります。

③就業場所、備品等を確保する必要がある

常駐するエンジニアの就業スペース、デスク、パソコン等を確保する必要があります。

まとめ

いかがでしょうか。常駐するシステムエンジニアのメリット・デメリット、常駐元(自社)のメリット・デメリット、常駐先(お客様)のメリット・デメリットを3回に分けてご説明しました。どの立場もメリット・デメリットがあることを踏まえ、システムエンジニアのメリットを享受しつつ、賢く生きて欲しいと思います。このコロナの影響で少しずつ在宅勤務に移行している職場もあると思いますが、この業界では常駐する仕事の働き方は今後も継続すると思います。その中で、システムエンジニアが働きやすい環境を作るためにも、自分なりの武器を持つ必要があります。それは技術的にでもいいですし、何でもいいと思います。何か自分の得意分野を持ち、選択肢を増やして生きて欲しいと思います。

ここまで詳細に説明があるサイトはありません。様々な角度から見ると物事の本質を理解していただけると思います。

 

 

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