オーイエスです。
もう年末ですね。
早いものです。
今年はコロナの影響で激動の1年でした。
私自身は、2020年9月末に客先常駐SEを辞めフリーランスになりました。
4月からテレワークになり、客先常駐と言いながら週に3,4日は自宅で仕事をすることになりました。
会社に行かなくてもお給料はもらえたのですが、今回自分を見つめ直すいい機会になると思い、約24年間働いた会社を退職しました。
この年末にかけて退職する人や会社の倒産等により退職せざるを得ない人もいるかもしれません。
下記の質問をよく受けます。
客先常駐SEの退職届の出し方、書き方について教えて。
客先常駐SEは退職までに何をすればいいの?
そこで、今回私が経験した客先常駐SEが退職する際の注意点についてご説明します。
参考にしていただければ幸いです。
今回説明する内容は以下の通り。
ポイント
その1 客先常駐SEは転職先が決まっていなくても退職OKな理由
その2 客先常駐SEの退職届の出し方、書き方
その3 客先常駐SEが退職までに行うこと
解説する僕は、客先常駐SE企業の管理職として100人以上退職相談を受けた経験がありますし、今年は私自身も退職しています。
その1 客先常駐SEは転職先が決まっていなくても退職OKな理由
「転職先を決めてから退職しましょう。」
とよく言われます。
もちろん、自分の中でやりたいことが明確にあり、やりたいことが出来る転職先の内定をもらって退職するのであれば、何も問題ありません。
でも、そのような人ばかりではありません。
何をやりたいかも決まっていない
↓
でも毎日がつまらない
↓
お給料は欲しいから働く
↓
結局何も変わらない
このように無駄とは言いませんが、感情を押し殺して働いている方も多いかと思います。
もし、やりたいことが決まらなければ、無理やり転職先を決めなくても、いったん退職したほうがいいと思います。
なぜなら、
そんな状態で働いても、仕事でミスしたり、トラブルを起こしたりするから。
自分も会社もお客様も不幸だから。
時間も勿体ないですよね。
そして、働きながら転職するのって結構ハードです。
今の仕事に追われているのであれば、じっくり落ち着いて、自分の将来を考える時間もありません。
納得しないうちに転職先の内定が取れても、そのような考えで転職しても、また転職を繰り返してしまうかもしれません。
だから、仕事に追われない状況を作って、じっくり転職を考えた方が、長い目で見れば、うまくいく!
と思います。
でも、働かないとお給料がもらえないから生活できない。。。
と考えて退職を言い出せない人もいるかもしれません。
これは、その通りです。
少なくても半年間は働かなくても心配ないくらいの「貯金」は必要です。
客先常駐SEで働いていれば、それくらいの貯金はあると思います。
また、2年以上働いていれば、失業手当を受け取ることができるので、それを利用することもアリです。
その2 客先常駐SEの退職届の出し方、書き方
退職願と退職届のどちらを出せばいいの?
迷うことがあるかもしれません。
退職願は、退職したいという希望を出すことで、会社から承認または、拒否されます。
一方
退職届は、退職する意思表示になるので、会社から承認、拒否を必要としません。
だから、退職する意思が固い場合は、退職届を出せば問題ありません。
退職届の書き方は、グーグルで確認すればいいのですが、1点だけ注意点があります。
自分の所属部署を書く必要があるので事前に確認しましょう。
客先常駐SEあるあるですが、客先常駐SEは意外に自分の所属部署を把握していない人もいます(笑)
ほぼ、客先に出ているので、所属部署を知らなくても仕事はできるので。
事前に上長に確認しましょう。
また、退職届の日付や書き方を間違えて何度も出し直しする人もいるので気を付けてください。
退職届の提出先は、会社によって異なると思いますが、一般的には直接の上長になろうかと思います。
その3 客先常駐SEが退職までに行うこと
退職届を提出し、会社が受理したら、退職までに以下のことを行いましょう。
1.業務引継ぎ(自社、常駐先)
2.有給休暇の消化
3.貸与物品の返却(自社、常駐先)
4.誓約書等の記入(自社、常駐先)
5.クレジットカードの作成
6.社内、社外への挨拶
7.自社への提出書類(健康保険証、名刺、社員証、勤務表、コーポレートカード)
8.給与支給日の確認
9.会社からの書類確認
10.お世話になった人への贈り物
順番にご説明します。
1.業務引継ぎ(自社、常駐先)
当たり前ですが、自社、常駐先の両方に引継ぎをする必要があります。
自分がいなくなっても、他の人が代わりに出来るようにします。
事前にマニュアルなどを用意しておくといいと思います。
さらに引継ぎ計画を立れば、引継ぎ漏れもないでしょう。
2.有給休暇の消化
よく、退職前に有給休暇を連続して取得する方がいます。
有給休暇は権利ですが、退職前にまとめて長期間連続で取得すると、引継ぎが出来なくなる可能性が出ます。
だから引継ぎ等も考慮して、なるべく事前に有給休暇を取得しておきましょう。
3.貸与物品の返却(自社、常駐先)
最終日に常駐先、自社から借りている物品は返却します。
パソコン、携帯電話、入館証、社員証等です。
特にパソコンや携帯電話は、データを消去忘れずに。
4.誓約書等の記入(自社、常駐先)
最終日に誓約書に署名捺印して提出します。
誓約書というのは、退職したとしても、その会社で知り得た情報を開示しないということを約束する書類です。
最近は、自社でも、常駐先でも提出必要です。
5.クレジットカードの作成
もし、クレジットカードを作る必要があるのであれば、退職前に作りましょう。
転職先も決めずに退職すると、無職になるのでクレジットカードを作れない場合があります。
私は、退職後にクレジットカードを作ろうと2社に申請しました。
1社は作れましたが、1社は許可が下りませんでした。。。
ということで、クレジットカードは退職前に作っておきましょう。
6.社内、社外への挨拶
退職日2週間前くらいから準備しましょう。
ご挨拶する対象者、文言、挨拶する順番などを事前に考えておきましょう。
最近は、コロナのため、直接お会いしてご挨拶することは少なくなったので主にメールでご挨拶しました。
私の場合は、
主にお客様、常駐先、学校の就職課、ビジネスパートナー、社内向けにテンプレートを作りました。
そのテンプレートの中で人によって部分的に変えたので、時間がかかりました。
退職日1週間前からメール配信し、最終日の夜までかかりました。
この挨拶メールは退職前にしてください。
誓約書の通り、退職と同時にアドレス帳などは削除しないといけないので、退職前に新しいアドレスを伝えておきましょう。
7.自社への提出書類
主に健康保険証、名刺、社員証、勤務表、コーポレートカード(会社名義のクレジットカード)を提出しました。
8.給与支給日の確認
念のため、最終の給与支給日を確認しましょう。
9.会社からもらう書類
雇用保険被保険者証、離職票1、離職票2、源泉徴収票、退職証明書、健康保険喪失証明書、確定拠出年金の案内です。
詳細は、別ブログに掲載します。
10.お世話になった人への贈り物
最終日にお世話になった人へ贈り物を渡します。
最近はコロナのため、ちゃんと包装されたものの方がいいですね。
まとめ
今回、1番言いたいことは、
自分がやりたい仕事が決まっていなくても、まずは退職してから考えても遅くない
ということです。
ゆっくり自分の将来を考える時間を作ってください。
そういう時間って、後々振り返ると貴重な時間だと思いますので。