私は今年50歳になり、2020年9月末で会社を退職しました。
もともと、若い時から独立したいという気持ちはあったのですが、仕事が面白かったこともあり、50歳まで仕事をずるずると続けていました。
疑問
このコロナのタイミングで、大丈夫?
50歳で退職なんて、この後どうするの?
色々と心配くださった方も多かったです。
そこで今回、私の反省を踏まえて、退職に至った経緯について説明したいと思います。
ぜひ、エンジニアの方やこれから入社しようとしている方は、反面教師として私のようにならないようにしてくださいね(笑)
退職した正直な理由は、約24年間働き続けたので、身も心も疲れてしまったのが1番の理由です。
私はIT業界の中でも、情報処理サービスを提供する中堅企業(社員数300名前後)に所属していました。
主に、お客様先に社員が常駐し、システムの開発や構築、運用業務を受託していました。
そこで、時には管理職として働き、現場で仕事をして、営業、人材採用、人材育成などをして、毎日毎日が目まぐるしい生活でした。
今考えると、自分の中でスイッチを入れっぱなしで、ほとんどリラックスできていなかったと思います。
実際に、自社の会議も、常駐先から自社に帰ってきて19時前後からスタートして、23時頃までかかるのがほとんどでした。
毎日の睡眠時間を削り、土日も仕事をしていました。
平日の昼間はお客様先に常駐していたので、平日の夜や休日に自社の対応をしていました。
自社の対応は、社員評価(人事考課)だったり、社員の育成(研修等の対応)、会社の規定作成だったり、社員面談などなど。
旅行にも行けなかったですし。
たまに行った旅行でも、社員やお客様から連絡が来て対応に追われたり。。。
そのとき奥さんは、部屋で待ってもらい、私はノートパソコンでメールしたり、電話したりで1、2時間仕事をしていました。
奥さんには本当に申し訳なかったと思っています。
だからノートパソコンや書類は四六時中持っていました。
バッグがパンパンに重くて、人にバッグを持ってもらうと「肩が脱臼する!」と、よく言われました(笑)
それくらい、毎日が忙しかったので、自分としては充実していたと思っていて、そのような生活に疑問を感じていませんでした。
ただ、奥さんが病気になり、私自身も心の病(遷延性抑うつ症という、うつ病の一歩手前)の診断が出てから、これは本格的にマズイ!
何とかして状況を変えなければと思うようになりました。
うちの奥さんは、今巷で話題になっているHSPという気質を持っており、人の感情に影響しやすい気質を持っているからです。
結局は奥さんの病気も、自分のせいだと思っています。
例えば、奥さん曰く、家に帰ると、私はため息ばっかりついたり、奇声を発したり、目が死んでいたり。。。
私のストレス解消は、お風呂場で歌を歌うことでした。
そこでしか発散できなかったんですね。
ずーっとこんな状況だったみたいです。
それを間近で見ていた奥さんに、いい影響もあるわけありません。
今から思い起こすと、その当時は仕事に対する意欲、やる気、情熱を失っていたと思います。
だから、自分の問題と向き合い、自分の考えを変えようと思いました。
今までは、お客様のため、会社のため、社員のためということで、自分や家族を後回しにしていました。
でも、本当にそれで幸せなのか?
自分がやりたいことなのか?
と自問自答しました。
そこで、自分や家族を最優先しようと考え方を変えました。
もちろん、お客様や会社や社員が大事なのは当たり前ですが、それよりも前に自分の気持ちを大事にしないと。
そうじゃないと、何のために仕事をしているか分からないですよね。
自分を犠牲にしていたら意味がない!
と気づきました。
それに気づいたのは、49歳の昨年でした。
遅いですね。
でも、気づかないよりはマシです。
そこで、昨年の時点で会社を辞める選択肢はあったのですが、会社に相談したところ、まずは仕事を軽くしてもらいました。
管理職を辞退し、管理業務や自社業務を無くして客先常駐の現場業務だけにしてもらいました。
この辺は、中小企業のいいところで、柔軟に対応してもらいました。大企業だと、なかなか難しいと思います。
次に、今年に入り、今後について考えました。
最近の会社では、60歳以上でも働けそうですが、私の会社では、客先常駐している社員がほとんどなので、60歳以上で客先常駐は難しそうです。
なぜなら、私の会社では、60歳超えている社員がいないからです。
実例がないんですね。
現場を見ても60歳以上で常駐している人はほとんど見当たりません。
従って、
このまま会社に居てもいいのか?
と考えました。
例えば、55歳になり、現場にはその年齢の人は要らないとなったら、アウトです。
実際、現場の管理者は、30代、40代が多いので、55歳の協力社員は使いづらいのです。
そして、現場に居られなくなった場合、私の場合は、管理職からドロップアウトし、自社業務も手放したので、働く場所が無くなります。
60歳まで何とか現場にしがみついて仕事をしていたとしても、60歳以降はどうするのか?
これからは人生100年時代です。
そうなると60歳以降は、40年間もあります。
色々考えましたが、解決策が見当たりません。
だったら、この50歳のタイミングでリセットし、新しい環境でチャレンジした方が、年齢的にもまだまだ頑張れるのではないか?
と思ったのです。
その時に会社を退職して、個人で仕事をしよう!
会社に依存するのではなく、自分自身の意思でやりたいことをやるのが、どんなに素晴らしいことか、想像するだけでワクワクしました。
実際に、そのように生きている若い人たちのブログを読んで、羨ましいと思いました。
だから、私も遅まきながら、このように自分の経験についてブログを書いて情報を発信しようと思いました。
特に反省点や後悔した点については、もっとこうすればよかったとか、色々あるので発信していきたいと思います。
客先常駐のエンジニアとして働き、管理職まで経験したのは自分にとって財産だと感じています。
ただ、私のように優先順位を間違えるのではなく、色々な選択肢を持ちながら、マイペースでやって欲しいと思います。
そのためには、色々な情報を自分なりに取捨選択する必要があると思います。
だから、私と同じような境遇のある人や、これから客先常駐のエンジニアとして業界に入る人達にブログを通して有益な情報をお伝えしたいと思います。
今は、身も心もスッキリして、家で断捨離しながら、これからの人生をどうしていくか少しずつ考えています。
まだまだ、家での時間の使い方を分からずに、今まで通り7時過ぎには起きて、12時にお昼を食べるという会社の生活と同じ時間帯で生きています(笑)
20年以上染み付いた生活なので、なかなか変わらないものですね。
来週は、go to travelを利用して奥さんと九州に旅行に行きます。
本当に久しぶりで楽しみです。
このように、将来を考えると不安はありますが、仕事を辞めて、体と気持ちを整える時間って必要かもしれません。
そうすれば、少しずつ何かをしたいという気持ちになるんじゃないかな
と思う今日この頃です。
今回はとりとめもないブログになって申し訳ないです。
でも、急に書きたくなったので、書かせていただきました。
少しスッキリしました。
ブログっていいですね。
次回以降は、退職にあたっての注意点をご説明します。