IT業界のシステムエンジニアを目指す文系の学生、未経験者が、どのように自己PRを書けばいいのでしょうか。
会社の採用面接や面接講師として大学に伺う時もあるのですが、学生や未経験者が自己PRを考えるのは、なかなか難しいようです。
そこで、今回は自己PRの書き方のポイントをご説明します。
以下の疑問を持っている学生や未経験者向けに解説します。
・文系・未経験でもシステムエンジニア(SE)になれるかな?
・文系・未経験で、どうすれば自己PRを書けるかな?
・プログラミングもやっていないけど大丈夫かな?
上記についてお答えします。
ポイント
1.システムエンジニア未経験者が自己PRで使えるアピールポイント
-このような特徴や経験がシステムエンジニアでも役立つ
2.意外と勘違いしている人が多い?この自己PRはNG
この記事を書いている僕は、24年間IT業界で現場のエンジニアだけでなく、採用面接もしております。
特に採用については、年間400人以上の求職者と会って採用面接や面接講師、履歴書の書き方をご説明していました。
従って、企業の採用目線でご説明したいと思います。
1.システムエンジニア未経験者が自己PRで使えるアピールポイント
まず、実務経験がある方は、それを訴えればいいのですが、実務経験がない未経験者や学生は、どのようなアピールをすればいいのでしょうか。
考え方としては、以下の順番でまとめていければ問題ありません。
ポイント
その1 システムエンジニアとしての適性をアピールすること
その2 意欲をアピールすること
まず、システムエンジニアとしての適性があることを説明し、最後に意欲をアピールしましょう。
その1 システムエンジニアとしての適性をアピールすること
では、あなたは、システムエンジニアの適性があるでしょうか。
以下の項目に1つでも該当しなければSEの適性はないと思われますのでSEはやめましょう。
・計画的に物事を進める
・積極性がある
・好奇心がある
・責任感がある
・工夫できる
・一つのことに集中する
・正確に作業する
・長く続ける
・話すことが好き
・変化が好き
・明るいこと
・気配りができる
ざっと、挙げましたが、ほとんどの人がSEの適性があるのではないでしょうか(笑)というか、社会人として重要な適性とも言えますね。
でも本当なんです。システムエンジニアというと、難しそうとか、堅苦しいようなイメージがあるのですが、結構なろうと思えばなれるんです。もちろん、有名企業とか大企業は難しいですが。。。
個人的には、未経験者で転職や就活する方は、有名企業ではなく、中小企業に入り、スキルアップして有名企業に転職をお勧めしますね。
その辺りは、以前のブログ(【現役SEが解説】システムエンジニアが中小企業で働くメリット・デメリット)をご覧ください。
それでは、なぜ上記の行動がシステムエンジニアの適性があると判断されるのでしょうか。
・計画的に物事を進める→SEは日々計画を立てて進捗管理することが求められます。なぜなら、各自が役割を持って納期を守らなければならないからです。
・積極性がある→人から言われて仕事をした場合と自ら手を挙げて仕事をした場合では、同じ仕事をしても、感覚が全く違うからです。自ら手を挙げて仕事をした方がスキルも身につくと思います。
・好奇心がある→IT業界は、どんどん新しい技術や横文字が出てきます。それに対して、自分でアンテナを立てて調べたりするのが楽しいと感じると非常に向いています。
・責任感がある→システムエンジニアは、役割を任された場合、最後までやり抜くことが必要だからです。(他の仕事も同じですかね。。。)
・工夫できる→個人的には、この工夫する能力が1番の重要だと思います。ITは、目的ではなく、便利にするためです。だから、工夫ができる能力があれば、適性はバッチリです。
・一つのことに集中する→システムエンジニアは、注意力散漫ではトラブルに繋がるからです。
・正確に作業する→システムエンジニアの一つのミスにより、トラブルに繋がるからです。
・長く続ける→システムエンジニアは、知識や技術だけでなく、経験などを経て一人前になります。1年や2年で簡単にエンジニアになれないからです。
・話すことが好き→プログラマーは、黙々とプログラミングしているイメージですが、実はその前段階で話しながら、色々なことを決めているんです。もちろん、プログラミング中も、何かあったら関係者と話し合います。これも一つの適性です。
・変化が好き→システムエンジニアは、要望や条件が変わったら、その都度、変化に対応する必要があるからです。もしくは、変化を起こすように提案する必要があります。
・明るいこと→仕事の雰囲気を変えられることは大事です。
・気配りができること→周囲と調整しながら仕事を進めることができます。
システムエンジニアとして求められるものは感じていただけたでしょうか。
上記のポイントに繋がる過去の具体的な行動を書ければ問題ありません。ちなみに、ポイントは1つに絞ったほうが効果的ですので、何個も書かないようにしましょう。
その2 意欲をアピールすること
適性があると判断されれば、その次に意欲をアピールしてください。
結局は、精神論になりますが、ここが重要です。経験者でなければ、アピールするところは、本気度だけです。
では、面接官は、本気度はどこを見ているでしょうか。
目でしょうか。
話し方でしょうか。
もちろん、見た目もありますが、1番本気度を感じるのは、
「今何をしているか」
です。
具体的に言うと、この業界に入るために、現時点で何かやっていること、努力していることは何か?を見ています。
例えば、資格取得を目指すでもいいし、SEの本を読んでいるでもいいし、プログラミングの勉強をしているでもいいです。
もちろん、難易度が高いプログラミングを勉強したことや資格を取得したことは、本気度は高くなります。
このように、この業界に入るために、「今何をしているのか」で本気度がわかります。
2.意外と勘違いしている人が多い?この自己PRはNG
次によくあるNGな自己PRの例をご説明します。
・パソコンやスマホが好き
・インターネットが好き
・アルバイトの体験談
それでは、なぜNGなのか説明します。
・パソコンやスマホが好き
→結構勘違いしている人が多いのですが、これをアピールするのは辞めた方がいいです。
なぜなら、パソコンやスマホが好きという人は、大抵ネットサーフィンが好きという人が多いからです。
異業種から面接に来る人で1番多いタイプですね。
私たちは、パソコンやスマホを使って「何をするか」が大事だからです。
パソコンやスマホは、道具なんですね。
でも、パソコンやスマホが好きすぎて
パソコンやスマホを分解するのが好き
と答えた強者は採用したいですね。
それくらい、ぶっ飛んでいる方が面白いです。
・インターネットが好き
→これもパソコンとスマホが好きと同じ理由です。youtubeやSNSを見るのが好きという人が多いからです。
・アルバイトの体験談
→えっ と思った方も多いかもしれません。フリーターであればいいのですが、もし学生だったらアルバイトの話で自己PRはやめておいた方が無難です。実は、IT業界の人事担当者あるあるで、学校で何をしたのかを聞きたいというのが一般的です。
最後に
自己PRは、自分と向き合って、システムエンジニアの適性を感じられる具体的な体験とIT業界で働きたいという意欲があれば大丈夫です!
ぜひ、IT業界で働いてください。
別ブログ(【採用マネージャーが本音で解説する】新卒文系向け・SE業界の志望動機の書き方)で志望動機についても書いているのでご興味があれば読んでください。