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なぜ社内SEは人気あるのか?3つの理由!

2020年11月13日

社内SE

本日は、普段質問が多い「社内SE」についてご説明します。

ここでいう社内SEとは、顧客先に常駐するのではなく、社内で自社システムの企画、開発、運用をするシステムエンジニアと定義しますね。

大きな会社であれば、情報システム部という部署が該当します。

小さい会社であれば、総務部でIT担当者が数名いるような部署になると思います。

よく学生に下記のような質問をされます。

 

学生
・客先常駐のシステムエンジニアは大変そうだけど。。。

・社内SEの仕事は安定してると聞いたことあるけど、本当かな?

・社内SEは将来的に安心ですよね?

 

学生だけでなく、大学の就職課からも、客先に常駐する企業よりも社内SEがいいと言われる時もあります。

そこで、今回は、このような疑問、質問にお答えします。

本日説明する内容です。

ポイント

その1 なぜ社内SEは人気あるのか?3つの理由!

その2 ズバリ!社内SEと客先常駐SEを比較検討します!

その3 社内SEとして苦労することは?

その4 社内SE、客先常駐SEに向いている人の特徴は?

その5 まとめ

説明する私は、社内SEや客先常駐SEと24年間一緒に仕事をしていた経験があります。20年以上、両方の立場を見てきた私が実態をご説明します。

その1 なぜ社内SEは人気あるのか?3つの理由!

客先常駐のSEよりも社内SEが人気があります。

なぜでしょうか。

チームワーク

私は今まで色々な人からの意見を聞いて、以下の3つの理由があるから人気があると考えています。

 

① 客先に常駐せず、居心地がいいから

② 将来的にも安定しているから

③ 育成環境がしっかりしているから

 

順番に説明しますね。

①は、言葉の通りです。

自社の中にいればいいから、緊張することはないですよね。

一方、客先常駐SEは、お客様先にいるわけですから、当初は緊張感があります。

 

②は、40代、50代になった時のことを想定しています。

例えば、40代、50代になって客先に常駐するよりも、自社で仕事をしている方が安定していると考えている人が多いからです。

 

③は、社内の教育環境ですね。

客先に常駐するよりも、自社にいる方が何かと教育環境は整っていると考えている人が多いからです。

このように、社内SEは比較的「楽」とか「安定している」というイメージがあります。

だから人気です。

それでは、次に客先常駐SEと社内SEで比較検討していきます。

 

その2 ズバリ!社内SEと客先常駐SEを比較検討します!

①仕事内容

社内SEも客先常駐SEも両方とも、企画、開発、運用をする仕事です。

仕事内容は一緒ですが、役割が若干違います。

社内SEはシステムの全体を管理する役割です。

だから、技術的な部分はベンダーや客先常駐SEを使うこともあります。

だから、マネジメント系の業務が中心になります。

 

一方、客先常駐SEは自分達のスキルを提供する役割です。

だから、テクニカル系の業務が中心になります。

 

②勤務先

社内SEは自社内に勤務します。

 

客先常駐SEは顧客先が就業場所になります。

客先常駐SEは転々とするイメージがあるかもしれませんが、基本的には数年間は同じ顧客先で勤務します。

ただ、今年に入ってテレワークで働くため、在宅で勤務することが多くなっています。

このままいくと、働く場所は関係なくなる可能性が高いです。

 

③スキルチェンジ

社内SEの場合は、基本的には自社のシステムだけ担当し、他社のシステムに触れる機会はない為、スキルチェンジしにくいです。

 

一方、客先常駐SEの場合は、色々な会社(環境)に移ることが可能な為、スキルチェンジしやすいです。

スキルチェンジしやすいということは、色々なスキルに触れる機会が多くなるので、経験値は上がります。

 

④プロジェクトの規模

社内SEの場合は、会社の規模によってプロジェクトの規模が異なります。

 

客先常駐SEの場合は、大企業のシステム開発や運用中心になるため、大きなプロジェクトを経験することになります。

でも、プロジェクトの規模が大きいから、いいプロジェクトというわけではありませんが。。。

 

⑤自社に対する帰属意識

社内SEの場合は自社に対する帰属意識は高いです。

 

客先常駐SEの場合は、自社に対する帰属意識は低いです。

客先常駐SEの場合、自社の人と接する時間や自社にいる時間が圧倒的に少ないため、やむを得ませんね。

 

⑥人脈

社内SEの場合は、基本的には同じ社内の人に限られてきます。

 

客先常駐SEは、客先を異動することが出来れば、都度新しい人脈を獲得できます。

実際に、獲得した人脈を生かして転職したり、独立したりする人も多いです。

 

⑦人事評価

社内SEは仕事ぶりが分かるため評価しやすいです。

 

客先常駐SEは場合によっては、上司が同じ職場にいないこともあるので評価しづらいことがあります。

だから、評価に納得できないこともあり得ます。

 

⑧給料

社内SEの場合は存在自体が人件費、つまりコストと考えられます。

だから、なるべく給料は抑えられる傾向にあります。

 

客先常駐SEの場合は、存在自体が売上に直結します。

だから、客先常駐SEの方が高い給料をもらえる可能性があります。

まあ、社内SEの方が人気がある分、客先常駐SEのお給料を上げないといけないという状態ではありますね。。。

 

⑨残業

社内SEの場合は、残業が多いです。なぜなら、仕事内容は多岐にわたり、自分達が残業してでも責任を全うする必要が出るからです。

ただ、コストを圧迫させないように残業代を請求できないケースもあるため、まだ、ブラックの部分は残っているのが現状です。

 

客先常駐SEは、残業は少ない傾向にあります。なぜなら、ある程度仕事内容がテクニカルな部分と限定されており、役割が決まっているからです。

また、客先常駐SEの場合は、社内SEと違い、残業はしっかり請求できるため、顧客から一定以上の残業を控えるような指示が来ます。

 

⑩将来性・安定性

社内SE、客先常駐SE両方とも、ある程度の年齢になると、技術だけでなはくマネジメントを求められるため、マネジメントが出来れば将来性はあります。

そして、従来は、情報システム部は費用(コスト)と見做されていたので、不景気や減益時はリストラの対象になっていました。

情報システム部が売上を作る部署ではなかったからです。

でも昨今、情報システム部でも、新しい技術を使って売上を生み出すことが求められています。

そうなると、社内SEでも技術習得に積極的な人材は、将来的にも安泰だと思います。

一方、客先常駐SEの場合は、不景気の時期は、仕事が無くなります。

特に開発の仕事は激減します。

従って、安定性はありません。

 

⑪研修制度

社内SEの場合は、一般的な社員研修が用意されている会社がほとんどです。しっかりとした教育体制があります。

 

客先常駐SEの場合は、顧客先に出向いているので基本的に研修制度を導入している会社は少ない傾向にあります。

 

その3 社内SEとして苦労することは?

それでは次に社内SEとして苦労したことや大変だったことをご説明しますね。

お手上げ

 

①テクニカルスキルが伸びない

技術的な部分はベンダーや客先常駐SEに頼んでしまうことがあるので、テクニカルスキルは伸びないこともあります。

単なるベンダーや客先常駐SEの窓口になることもあります。

 

②事務処理が多い

ベンダーや客先常駐SEに頼んでしまう場合、技術的な部分は任せるので、契約処理や事務処理中心の雑用を社内SEが担当することがあります。

また、ある程度の役職になると、月末、月初、四半期末、税務処理、経理処理、時間管理などの管理業務中心になります。

 

③業務量が多い

特に中小企業のIT担当になると、社内のIT担当が数名になります。

そうなると慢性的に人が足りないため、全員で仕事をカバーすることになります。

夜間、休日関係なく問い合わせ等があります。

自宅にいても24時間365日対応するので疲労困憊になります。

 

その4 社内SE、客先常駐SEに向いている人の特徴は?

それでは、社内SE、客先常駐SEそれぞれに向いている人の特徴はあるのでしょうか。

社内SEに向いている人の特徴

ゼネラリスト系人材でバランス感覚のある人がいいと思います。

先ほどもご説明した通り、システム開発業務以外の雑務も多いからです。決裁、契約処理などの社内事務処理や、ベンダー管理などの管理業務が苦にならないような人が向いていると思います。

だから、プログラミングや技術はそれほど得意じゃないんだけどな〜って感じの人の方が向いているかもです。

 

客先常駐SEに向いている人の特徴

スペシャリスト系人材で技術を追求するタイプの方がいいと思います。

お客様も自社にはないシステムエンジニアの持っているスキルを利用することが目的です。

だから、客先常駐SEはそのスキルが必須になるからです。

 

その5 まとめ

いかがでしょうか。

社内SEはとかく、客先常駐SEと比べると天国だとか楽勝と言われたりしますが、一概にそんなことありません。

実際に私の知り合いも、客先常駐SE → 社内SE → 客先常駐SEと戻ってきた人もいます。

その経緯は、40代、50代になっても客先常駐SEとして生きていくよりも、安定した社内SEを求めて30代前半で転職しましたが、30代後半になって客先常駐SEに戻ってきました。

どちらの特徴が自分に合うのかを考えて決めたらいいと思います。

1つの会社でじっくり腰を落ち着けて仕事をしたければ、社内SEの会社がいいと思います。

色々な環境でテクニカルスキルを身につけたければ、客先常駐中心の会社がいいと思います。

どちらも、仕事としてのやりがいは感じることが出来ると思うのでご安心を。

 

ちなみに、もし私が若かったら。。。

私だったら、若いうちに客先常駐中心の会社でスキルを身につけて、客先常駐中心の会社が合わなければ、その後に社内SEに転職します。

選択肢を増やす意味でも、若いうちにスキルを身につける環境に入ると思います。

いや、今だったらむしろ、客先常駐よりも弱小ITベンチャーを選んだ方がいいかもしれません。

得難いたくさんの経験が出来そうだからです。

いずれにせよ、若いうちに沢山の経験を得ることが出来て、自分のスキルを高めることを1番に考えて就職したいと思いますね。

ぜひ、皆さんも前向きに考えてもらえればと思います。

 

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