昨日、ITの人事担当者5、6名で打ち合わせしました。
コロナの影響で第二新卒の募集を減らしている企業はあるようですが、新卒採用数を減らしている企業はありませんでした。
やっぱり、IT業界はまだまだ需要があるので、人材不足は続くから採用数は今までと変わらないようです。
飲食店や観光業界の方は、先が見えない状況なので、これから仕事を探す方もいるかもしれませんが、就職先としてIT業界を最初から考えていない方も多いです。
理由は、IT業界は専門職で、スキルがないと転職できないと考えている方が多いからだと思います。そこは、企業によって違います。確かに理系や経験者しか採用しない企業もあれば、文系や未経験者でも採用する企業もあります。
そこで今回は、未経験者でもIT業界に転職できる方法があるので、ご説明したいと思います。
・どんな業界からIT業界に転職しているの?
・転職時期はいつがおすすめか?
こういった疑問に答えます。
ポイント
✔︎本記事の内容
1.未経験でもIT業界で活躍できる理由は3つ
2.異業種・未経験で転職した人の体験談
3.おすすめの転職時期
私は、24年間情報処理サービスの会社に所属し、エンジニアとして現場に配属したりシステムエンジニアの採用を担当していました。特に多いときは年間400人以上の方と面接していました。
このような私が解説します。
1.未経験でもIT業界で活躍できる理由は3つ
問題ありません。理由は下記の通り3つあります。
ポイント
理由①:未経験でも活躍できる業務があるから
理由②:異業種のスキルが生かせるから
理由③:誰でも最初は知識ゼロだから
理由①:未経験でも活躍できる業務があるから
正直に言うと、IT業界では未経験でできる仕事は沢山あります。
例えば、以下の業務があります。
・プログラミングのテスター:プログラミングのテストをする仕事です。いわゆるバグの炙り出しをする仕事です。大抵、プログラマーになる前に、一度は経験します。
・システム運用のオペレーター:コンピュータが起動しているか監視をしたり、トラブルがあったら復旧する仕事です。基本的にはマニュアルがあり、それに沿った形で仕事をします。
・コールセンター:利用しているユーザからの問い合わせに対応する仕事です。主にメールや電話で対応します。こちらも基本的にはマニュアルがあり、それに沿った形で仕事をします。
上記のような仕事を請け負っている会社であれば、未経験者でも採用される可能性が大いにあります。
理由②:異業種のスキルが活かせるから
社会人経験のある方であれば、前職のスキルを活かしたいですよね。
実際に活かせます。
異業種の方は、今までにない新しい考え方を持っていたりするので、組織が活性化します。個人的には、非常に面白かったです。
例えば、
飲食店で勤務していた人であれば、
ポイント
・コミュニケーションスキル
・臨機応変に対応できるスキル
このようなスキルを持っている人が大変多いです。だから、飲食業からIT業界に転職した人は活躍している人も多いです。
土木建築業で勤務していた人であれば、
ポイント
・人をマネジメントするスキル
・忍耐力
・物事を論理的に構築するスキル
このようなスキルを持っている人が多いです。
理由③:誰でも最初は知識ゼロだから
実際に異業種から知識ゼロで入社した人を何人も見てきました。
私の周囲の人も割と未経験者が多いです。
自社には社員が300人くらいいるけど、経験者で入社した人の方が少ないです。
その通りです。
経験者は年齢制限はありませんが、未経験者の場合はあります。
会社にもよりますが、未経験者の場合、「30歳前後」までが多いかと。
1番の理由は、教える方が20代と想定されるので、30歳を越えると教えづらいからです。
ただ、将来的には、もう少し年齢の上限が上がるかもしれません。今後も人手不足は続くからです。仕事は正直多いです。
2.異業種・未経験で転職した体験談
それでは、次に実際に異業種から未経験で転職した人の体験談を紹介します。
・飲食店から転職したOさん
飲み屋のホールを担当していたが、20代半ばからIT業界に。初めての仕事は、開発のデバッグ監視。24時間365日のシフト勤務で、異常があれば電話連絡する仕事で、特に必要なスキルはありませんでした。前職で培ったコミュニケーションスキルで、周りと調和することが出来た。その仕事を1年間従事し、その間に資格を取得したり、IT業界の基本を学んだ。
・ホテル業から転職したYさん
20代半ばからIT業界に。初めての仕事は、ヘルプデスクの仕事。24時間365日のシフト勤務で、異常があれば対応する。ネットワーク監視中心だったので、ネットワーク系の資格のCCNA系の資格を取得。今では、サーバー、アプリケーションなどの分野に精通し、お客様の信頼を獲得しています。
・土木建築業から転職したNさん
20代半ばからIT業界に。初めての仕事は、ある企業のシステム構築の仕事。ネットワークの構築を先輩から学びながら、経験した。前職の論理的に考える力を活かすことができた。今ではネットワークをベースにプロジェクトリーダーとして任されている。
・寿司職人から転職したNさん
20代からIT業界に。初めての仕事は、金融機関の汎用機の運用保守。24時間365日のシフト勤務でチームで仕事をする。今では、運用管理の仕事をしてお客様の信頼を獲得している。
・中華料理のコック兼ホールから転職したTさん
20代半ばからIT業界に。初めての仕事は、ヘルプデスクの仕事。24時間365日のシフト勤務で、異常があれば対応する。お客様と直接やりとりするので、前職の臨機応変に対応するスキルを活かせることができた。
このように、異業種から転職しても、問題なく仕事が出来ている人が多いです。
3.おすすめの転職時期
正直に言うと、いつでも大丈夫ですが、強いて挙げれば
穴場は4月、5月、6月です。
実際には4月に入社する人が多いのですが、すぐに辞めたり、やっぱり人が足りないと判明し、急遽募集することが多いです。
その頃に転職活動する人も少ないので、競争率も下がるので、入りやすいかもしれません。
ただ、募集している企業は少なくなりますので、希望する会社は募集していないかもしれません。
IT業界は今後も伸び続けますので、未経験者でも選択肢から外すのは勿体無い気がします。
そこで、今回は未経験者でも転職できる理由や体験談をご説明しました。
もし、IT業界に興味がある方は、少しずつ調べてみてはいかがでしょうか。
IT業界は、色々な職種に細分化されます。下記のブログで詳しい職種の解説をしています。多少は参考になると思いますので、ぜひ一読ください。
【プログラミングが出来なくてもOK】IT業界で働ける職種一覧をまとめました